ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)天然ガスのパイプライン会社は、信用収縮の影響で建設資金の調達が以前より難しくなっており、これまでの着実な事業拡大も終息を迎えつつある。これにより、天然ガスの新たな供給を市場にもたらす能力も制限される可能性がある。
米国では近年、天然ガスの需要増大につれ、北テキサス、ロッキー山脈など新しい地域へと生産がシフト。ガスパイプラインの建設も盛んだった。
エネルギー価格の下落にもかかわらず、パイプライン需要は依然として強い。しかしエルパソ(NYSE:EP)、キンダー・モルガン・エナジー・パートナーズ(KMP)(NYSE:KMP)といった米天然ガス輸送大手が、新パイプラインの建設資金を調達しようとしても、コストは以前より上昇しており、環境は厳しさを増している。
天然ガスのパイプラインプロジェクトが中止、あるいは縮小されれば、ガス料金が引き上げられたり、新たな生産地からのガス輸送量が制限されたりする可能性が出て来るため、これは消費者、生産者のいずれにとっても喜ばしくない。
エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ(NYSE:EPD)は、コロラドとノースダコタをつなぐ長さ673マイルのパイプライン建設を予定していたが、資本コスト高を理由に10月、このプロジェクトからの撤退を発表した。エルパソは最近、今年の設備投資予算を38億ドルから35億ドルに引き下げるとし、09年は30億ドルにとどめる、と発表している。
パイプライン各社の成長は新プロジェクトにかかっているため、こうした投資抑制は、これら企業の成長をも妨げることになる。アナリストらは、規模の小さい業者の多くが来年は買収対象になる、とみている。ヒューストンのキング&スポールディングでエネルギーを専門とする弁護士、ダン・ロジャーズ氏は、「まさに適者生存の時代がやってくる」と語る。
負債額の少ない一部の業界大手は過去数週間、首尾良く資金を調達することができたが、数カ月前に比べるとコストは急上昇している。エルパソは今月、表面利率12%の5年物社債を発行して5億ドルを調達した。5月に10年物社債を発行して6億ドルを調達した時の利率は7.25%だった。
ダラスに本拠を置くエネルギー・トランスファー・パートナーズは先週、表面利率9.7%の11年物社債により、6億ドルを調達した。3月に発行した10年物社債の利率は6.7%だった。
2008年12月29日
信用収縮、天然ガスのパイプライン拡張計画を脅かす
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